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夜叉ヶ池

ルテアトル銀座。
19時開演。休憩なしの1時間45分(くらい)

終業してからだと間にあわないので、早退。
いつも、スマンです。

夜叉ヶ池は2004年に長塚圭史脚本、三池崇史演出でパルコ劇場で観た。
晃役は武田真治、百合は田畑智子(新選組のツネさんの役)、学円は松田龍平、白雪姫は松雪泰子といった豪華メンバー。
まあ、丹波さんの本読みなど、納得できない部分もあったけど独特の世界観に引き込まれた作品だった。ちなみに同日にチャラさんと浅野忠信さん観劇でした。





今回は晃役に湖月わたる、百合役に牧瀬里穂、学円に小林十市、白雪姫に梅若六郎。
元宝塚トップスター、女優、バレエダンサー、お能とあらゆる才能が濃縮されたキャスティング。
しかも今回はお能と狂言のコラボレーションという事だから、能・狂言に興味のあるkeroはウシシとほくそえんだ。
だって、なかなか観られないですぜ、旦那。

全体的に口早な台詞回しでしかも原作に近い言い回しなので、台詞を理解するには難しい。しかも台詞はまくし立てるって言った方が近いかもしれない。
全体的にね。
でも言わんとしていた事は理解できるし、流れも把握できるし、狂言に笑えたし、お能に引き込まれた。

竜神の白雪姫が愛しい千蛇ヶ池の若君に会いに行きたいが、側近に窘められる。一日三回、夜叉ヶ池の鐘楼守が鐘を撞く限り、そこに留まらねばならない。でないと夜叉ヶ池の側の村は水没してしまう。
そんな話を萩原晃は百合の父から聞かされるが、村人は馬鹿にして信用しない。
そんな竜神との約束を違えない為に鐘楼守の百合の父に代わり、晃が鐘を撞いているのだ。
ある時、晃の友人、学円が村にやってきた。3年も前に行方をくらました晃を追ってきたのもあるが、夜叉ヶ池を見に来たのであった。
一昼夜かかる夜叉ヶ池まで案内する晃。
その頃、百合は村人から雨乞いの生贄になるよう強要される。
しかし百合は拒んだ。受け入れてもらえないために、そばにあった鎌で自害する。
自分たちのエゴの為に百合を不幸にさせた村を沈める為に晃は鐘を打たずに百合の後を追い、自害する。
丑三つ時の鐘の音が鳴らないのを知ると、白雪姫は立ち上がる。夜叉ヶ池の方から村にかけて濁流が押し寄せてきてあっと言う間に村は水没するのであった。

白雪姫がこのラストで千蛇ヶ池へ向かう様は圧巻です!
神々しすぎて、言葉にならず感涙です。

あー、出切る事ならば着物で観劇したかった!
by keronana | 2007-10-03 02:08 | 芝居/舞台


主に映画と観劇の感想


by keronana

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