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十二夜

蜷川歌舞伎
歌舞伎座 3階11列30番 
シェイクスピアの喜劇「十二夜」を歌舞伎風にアレンジ。
十二夜の内容はココみてね
映画では見たことのある十二夜。
映画情報はこちらへ
(監督はロイヤルシェイクスピアカンパニー(RSC)のケネスブラナー。作品は台詞まわしが絶妙だった記憶があり、とても好きな映画)
さて、蜷川さんは言わずとしれた「世界のNInagawa」と評される日本屈指の演出家でRSCに招かれたこともある凄腕。
蜷川さん作品はグリークス・ハムレット・ロミオとジュリエットを観劇し、いずれも圧倒された舞台であった。それが今回はどんな演出なのかと大変な期待をかけながら観劇した。

初のコラボレーションと言うことも相まってテレビでも情熱大陸や他の番組でも色々紹介していたらしい(残念ながら全て見逃したが)。
幕が開いて分かった。
やはり蜷川さんの演出はすばらしい。
その一言に尽きる。




幕が開けてまず驚嘆したのは舞台奥はすべて鏡張り。
舞台を挟んで観客席が向こうにもあるように思わせる。
そこに烏帽子姿の左大臣が現れる。パイプオルガンのような音色をバックにオランダ服風の少年が高らかに歌う。それを背景に左大臣が恋の唄を読む。
場面替わって大海原の船。そこに物語の主役となる尾上菊之助演じる主膳之助/琵琶姫(二役)が早変わりで現れる。圧巻。一転して船は海賊と嵐に巻き込まれる。舞台を右から左へと船が大きく揺れ、雷雨の中で主膳之助は甲板で見得を切る。
菊之助の端正な横顔におもわず目が釘付け。

船から脱出し、島に流れ着いた琵琶姫が話の主軸となる。
世にも美しいと名高い織笛姫(オリブエヒメ)を想う左大臣。獅子丸と名乗り男装した琵琶姫は左大臣の小姓となったが、織笛姫への一途な恋心を持つ左大臣を密かに想う。その左大臣の命で織笛姫へ謁見している内に聡明な獅子丸(琵琶姫)に恋心を抱くようになる織笛姫。この絡み合った恋物語の行く末は・・・!


冒頭に書いた鏡張りがいい演出をしている。
ラスト近くの花畑のシーンに再度登場した鏡。延々と花畑が続いているようで圧巻。幻想的なシーンに加えて、そんな演出もするのだから心憎い。
菊之助が凄いのはいわすもがなですが、尾上松禄のおバカ演技に思わず笑いが込みあがる。
歌舞伎でシェイクスピアって意外だったけど、ちゃんと歌舞伎になっているから不思議。これなら寝ずに(←おい!)観ることが出来るなあ。
伝統芸能は伝統芸能としてあって欲しいけど、それ以外にも最近の歌舞伎は新たな風を取り入れようとしているので、楽しみです。
by keronana | 2005-07-18 21:56 | 芝居/舞台


主に映画と観劇の感想


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