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ハリケーン接近 2

翌日は生憎の雨。
それでも窓の外にうっすらと存在感を示す富士山にちょっとした感動を覚えた。

雨天なのに自己主張・・・。

流石だ・・。

keroと中国の方とも次第にアイコンタクトが出来るようになった。
「アメダヨ」
「デモ、フジサンミエルヨ」
なんてな。(チョーさん)

臨機応変といえば聞こえはいいが、主な目的もなくただ彷徨っている感の強いアテンドは雨天となって再度話し合いとなった。





1、横浜に出てショッピング
2、渋谷の東急ハンズなどでショッピング
3、大涌谷にて黒玉子を食す

ハイ、3番決まり。


・・・・・。
この雨の中、大涌谷ですか・・。
黒玉子食べに行っちゃいますか。


大型車が駐車場の線からはみ出るくらいの大型なので渋谷は駐車に苦慮するとのことで却下。横浜は・・・・なんで却下になったのか・・・・?

と、言うわけで即効支度して車に乗り込む。



あ、イヤだ。
酔ってきた・・・。
酔うことを言い訳にしばし睡眠(←アテンドらしくバスガイドらしきことしなきゃなのに。ダメ人間)
座席から大きく傾きながら眠りについた。
他の人も疲労がたまり、車の中にはただただ静寂があった。

・・・・。
運転手さん、可哀想だね。

大涌谷に着くなり「おじさん、雨だからここで待ってるよ」と運転手(その実は代表取締役)。
もうひとり助手席で唯一喋っていた40代の男性は「オレ、先週も来たんだよな」とポツリ。

二人揃って、「kero(仮名)、上で黒玉子買ってきて」
ハイハイ、行きます。行きますよ。
そこに日本人より元気一杯な中国の方々も登ることに。
負けないよう頑張ります!

気合は充分だったが、やはり無謀。
途中から息が切れ始めて、ゼーゼー呼吸。
ゆっくりと上るもなかなか進まない。
先頭グループとの差、50m。
はーやーいーかーらーーー。

死の形相で上りきったkeroは早速黒玉子の販売所へ。
「2・・・2袋ください」
ほんのり温かいゆで卵を握り締めて、いざ降りようと思ったら「折角なのでここで食べていきましょう」との声がかかる。
下で留守番しているダメダメ日本人はよかですか。無視してもよかですか。
ま、上で食べる玉子の味も格別だろう。とkeroも賛成する。

もぎゅもぎゅ

黒玉子を食べると7年寿命が延びるらしい。

・・・てことは10年延びたか。(一体、いくつ食べたのか)
ひと段落着いたところで下界に降りる。
そこには首を長くして待っている運転手(本業は代表取締役)がうきうきして待っていた。
さあ、食べよう!
とテーブルに向かう。

皆は上で食べてきちゃいました。

keroの無情の一言。
「あ、食べちゃったの・・・・?」
と寂しげに呟く代取(本業は運転手)。

でも、これお土産です。
とほんのり温かい玉子を差し出した。

もぎゅもぎゅ。
糖尿病を患っている代取は美味しそうに頬張っていた。


そして高速に乗って本社へ帰還。
しかし、渋滞にはまり日本橋に着いたのが3時ごろ。
ちょっと早めの昼飯、黒玉子ということで。
いかがでしょう。
(何が?)
by keronana | 2006-09-01 21:11 | 旅に出る


主に映画と観劇の感想


by keronana

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