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SISTERS

SISTERS_d0037486_03722.jpgパルコ劇場。
長塚圭史×パルコプロデュース作品
オリジナル作品は三回目。

いずれも家族を題材としている。
初回の「マイ・ロックンロール・スター」は既に6年前。
はっきり言ってその頃の記憶が薄れているが、自分にとっても初長塚作品だった。
この後に阿佐ヶ谷スパイダースを知る事になる。

あ、また余談を・・・。



2作目は「LAST SHOW」
これは何作か前に上演されたマクドナーの影を追っているのでは…とドキドキと心拍数が異常な数値のなか観た作品。
暴力的な中での純粋な愛。
予想を上回る展開に長塚圭史の新天地を見た気がした。
って、何様か?笑



さて、3作目。
難しい。
タイトルから分かるように家族の物語。
ストーリーも明るくはない。

ミドリ(鈴木杏)が親から受けた愛は性的暴力だったのか、純粋な物だったのか。

ホテルの複雑な人間関係がそれを取り巻く。

そしてそこにやってきたカオル(松たか子)。
彼女の過去が次第に明らかになっていく。

彼女は父親の愛を欲していたのか、それとも憎悪だったのか。

父親から受けた愛は本物だったのか、ただの玩具だったのか。



ラストのシーン。
真っ赤に染まった彼岸花とともにミドリとレイジ(吉田鋼太郎)が水面に浮かぶ。
カオルが父親に縋りつく。
自分を選ばず妹と逝った父に悲痛に訴える。
それは過去の妹と父親だったのか。

記憶が交差する。



いつもながらテーマは重いけれど、やはり根底にある純粋な愛というものから外れることなく、リアルに描き出される行間に流石は長塚圭史だと思わずにはいられません。
だから何様だって。笑

キーワードのシミ。

沁みついていたもの。
沁みだしたもの。
それが露顕しだす。
今までの均衡が崩れていく。

2時間強という短時間で物凄く凝縮された内容だったのではないかな。
俳優陣も物凄い豪華な顔ぶれだったし。
流石でした。


「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」
京極さんの本にもありそうな複雑な愛憎絵図。
でもここでも純愛ですけどね。しかも又市さんでなくて魍魎の匣でしたね。


余談多いです。
まったく。

最後の余談。
これが終わったら圭史さんイギリス留学にいくそうです。
しかも1年。
しばらく観れません。
by keronana | 2008-07-27 21:48 | 芝居/舞台


主に映画と観劇の感想


by keronana

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